『せんせいって』
作　まつしたじゅんじ
絵　夏　きこ
みらいパブリッシング

「せんせいって どんなおしごと?」
せんせいのことを知れば、学校がもっと好きになる!
「ねえねえ、せんせいって どうして せんせいに なったの?」
「わかった! きゅうしょくが たべられるからでしょ?」
「べんきょうが すきだから?」

そんな生徒からの疑問に、せんせいが動物に変身しながらコミカルに回答!

生徒にとっても親にとっても、身近な存在の「学校のせんせい」。
でも、いつもどんなお仕事をしているのかよくわからない……?
いつもどんなことを考えているの……?

そんな疑問に対しての先生の本音が聞けちゃう絵本。
身近にいるけど、よく知らなかった「せんせい」のことを知れば、
学校に行くのがもっと楽しくなっちゃうかも!

引用:本で未来をつくる

ど〜も〜
今回はひさびさの絵本コラム！
からの、絵本プレゼント企画でございます〜。

この度ご縁がありまして、現役の小学校教論をされながら
こちらの絵本をつくられた「まつしたせんせい」ご本人様よりご紹介いただきました
素敵な絵本のご紹介でございます。

この絵本を読んだ、率直な感想は
「すごい絶妙なバランス」の絵本だっ!!

 

というのもね、
理想と現実の狭間の葛藤
むじゃきな子供と向き合いたい気持ち
先生の、仕事だけど仕事だけじゃない
いろんな「ギャップ」

けっこう現実的でリアルな先生の悩みが
垣間見える内容にもかかわらず
この水彩のあたたかくも不思議なイラスト
（目の周りが黒くて少しの不気味さが良い！）

ところどころででてくる「奇抜な動物のきぐるみ」という
学校に似つかわしくないアイテムが
まるでファンタジーの中のお話のように見せてくれている

 

先生のお仕事は
ブラック過ぎないけど、かと言って
淡いパステルカラーだけでもない・・・

どれか１色であるはずがない

虹色みたいに色と色の間はグラデになってて
色んな色が存在しているってゆう
まるで、この世の中の真理のように。。。

いろんな意味で「人」って
現実と夢の間で揺れ続けていくものなんだと。
そいう宿命なんだと。
それが大人ってやつかと。

それは、先生だけじゃない
サラリーマンだって、スポーツ選手だって
ユーチューバーだって、声優だって
ママだって、パパだって
おんなじなんですよね。。。

 

 

夢見て大人になったけど、
追いかけてくる「現実」と、どう向き合うか。

子供には夢を見せてあげたいけど、
「現実」の大切さだって確かにあるし。

そんな、優しい先生の葛藤が
素敵なイラストとともにじわ〜〜〜っと
身にしみて伝わる絵本でございました。

先生のことをもっと知りたいと思うお子様や、
その親御さんたちに、ぜひ読んでいただきたい絵本です。

まつしたせんせい、素敵な本をありがとうございました！

1978年生まれ。愛媛県出身。奈良教育大学卒業。
現役の小学校教論として教壇に立ちながら、関西の小劇場を中心に10年間演劇活動し、
第4回全日本ダンス教育指導者指導技術コンクールで文部科学大臣賞を受賞。
日本最古の神社である大神神社の第17回短歌祭で、最優秀賞の額田王賞を受賞。
プレゼンテーションアワード2020では優秀賞を受賞など多彩なジャンルで多くの受賞歴を持つ。
著書に、絵本『ぼく、わたしのトリセツ』(アメージング出版)。

 

夏きこ
1988年生まれ。兵庫県神戸市在住。
イラストレーター・絵画教室講師。2017年からイラストレーターとして活躍。
無表情で猫背の「ストゥープさん」という独自のキャラクターが人気を博し、
パッケージのイラストやイベントのポスター制作など関西を中心にさまざまな企業とタイアップ。
2019年には初の個展を開催するなどイベント活動も精力的におこなっている。
Instagram @gwen.1988
Twitter @TokiTsubaki0606

 

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