『30000このすいか』
あきびんご 作
くもん出版
こんにちは。久保です。
梅雨も明けまして、一気に夏本番になりました。
みなさま、暑さ対策は万全ですか?
夏の楽しみの1つといえば、やっぱり「すいか」ですね。
水分が多くてカロリーが少なく、β-カロテンなども豊富に含む「すいか」。
おいしいだけでなく、水分や栄養素も補給してくれるので
夏にはピッタリの果物といえますね。
(学術的には「野菜」に分類されるそうですが・・・)
さて、そんな「すいか」たちが、
ごろごろと畑から逃げ出す、
奇想天外な絵本が、今月ご紹介する『30000このすいか』です。
山に囲まれたひろい畑で暮らす30000 個のすいかたち。
のんびりと、そしてまるまると成長していました。
ある日、からすが2羽やってきて
「あすにでも いちばに つれていかれるよ」
「かわいそうに たべられてしまうなんて」とささやきます。
それを聞いたすいかたちは気絶しそうになります。
「ねえ、みんなきいた? わたしたちたべられちゃうんだって!」
「ここにいたら おしまいよ」
そして、「逃げ出す」ことを決意します。
ごろごろごろと逃げ出す、30000 個のすいかたち。
山を登り、峠を越え、ごろごろと坂をくだり始めます。
はたして、すいかたちの運命は?
予想を超えるユニークな結末には、
大人も子どももきっと圧倒されるでしょう。
そして、この本に込められた
純真で力強い想像力に、
思わずクスりと笑ってしまうことでしょう。
著者のあきびんごさんは、広島県尾道市生まれ。
(おそらく「安芸」と「備後」の中間という意味のペンネームでしょうね)
日本画家として活躍されたのち、
還暦を機に描きはじめた絵本が
今では数々の人気作品となっています。
やさしくコミカルなタッチの絵には
ついついひきつけられます。
そんな楽しい絵本『30000 このすいか』。
夕涼みの時間、家族で「すいか」をいただきながら
ぜひ、読み聞かせてみてはいかがでしょう。
絵本がある幸せな時間が、皆様に訪れますように。
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