『コーヒーの絵本』
庄野雄治著
平澤まりこ(イラスト)
ミルブックス
朝夕は少し冷え込む日も増えてきました。
秋から冬へと、少しずつ季節は進んでいるようです。
この季節に楽しみたいのが、一杯のホット・コーヒー。
本コラムでは、いつもはお子さん向けの絵本を紹介していますが
今回は、ちょっと趣向を変えまして、
育児やお仕事、家事に忙しい、お母さん・お父さんに
ちょっと休憩きぶんを楽しめる「絵本」をご紹介します。
その名もズバリ「コーヒーの絵本」。
最近は「サードウェーブ」など、コーヒー豆の産地にも
こだわる時代になりました。
ぼくが子どもの頃、ショウワの時代(古くてすみません・・)
知っているコーヒーの種類って
ブレンドとアメリカン…しかないような時代でしたが
今では、世界中のさまざまな産地のコーヒーが飲めます。
それゆえに「難しいもの…」と思っている方もいるかも。
そんなコーヒーの世界を、
やさしいイラストで、わかりやすく
ゆっくりと教えてくれるのが、この絵本です。
コーヒーが育てられて届くまで、
コーヒー豆の産地、淹れ方、焙煎、ブレンド、
そしてミルクとの合わせ方 etc…。
琥珀色の一杯の向こうにある、奥深い世界を
さらりと教えてくれる、そんな絵本です。
ページをめくって、
ゆったりとした著者のやさしい語り口調や
ていねいに淹れてほしいというメッセージを読んで行けば
忙しい日常から解き放たれた一瞬が訪れるでしょう。
ぼくも去年ぐらいから、ハンド・ドリップで一杯ずつ
コーヒーを淹れて飲んでいますが、
どんなに忙しい日でも、その瞬間だけは
心を冷静に落ち着かせてくれる気がします。
小さなサイズとシンプルな表紙は
お部屋のインテリアにもピッタリ。
ギフトにも喜ばれるかもしれませんね。
ぜひ、一杯のコーヒーといっしょにお楽しみください。
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